戦う‼ 不動産マン日記(1)
掲載日:2021.06.27
初めまして!
昨年12月より、㈱ティーズプランニングでお世話になっている小橋川(こばしかわ)と申します。
普段は、戦う事が嫌いで「いい人」で終わってしまう事が多いです。
よく言えば「温厚」、悪く言えば「頼りない」、みないな感じでしょうか…….(-_-;)
しかし!
不動産営業の場面では、色々戦わなければ、お客様のお役に立つ事は出来ません。
武蔵関の「戦う?」不動産会社ティーズプランニングでの私の奮闘日記をこれから随時記録して行きたいと思います。
《旧耐震区分マンションのご売却》
先日、某駅から歩いて徒歩1分の好立地のマンションの1室をご売却させて頂く機会がございました。
やはり、1つの仕事をする中で、
戦わなければならない事が出て参ります…..
このマンションのご所有者のA様は、90歳を超えるご高齢の女性でございます。
お一人でお住まいになる事が難しくなり、40年住んでいたご自宅から老人ホームへ引っ越す事となりました。
すっとご面倒を見られていたご親族のB様が、お金の管理等をされていましたが、
老人ホームに住み続ける費用を捻出するために、
A様とB様はお打ち合わせを重ね、思い入れのあるご自宅をご売却される決断をされました。
ご年齢を考えると、記憶力の低下・認知症等の発症、こういった事から、
ご所有者様が「ご自宅の売却を決めた事を忘れる」ケースがございます。
または、意思能力が欠如していると判断され、
「被後見人」と認定されれば、裁判所の許可が無いとご売却等の行為もできなくなります。
ここで、ご提案させて頂いたのが、
「家族信託」
という方法です!
費用や手間はかかりますが、
A様とB様とで信託契約を締結して頂き、
A様のご自宅の売却等をB様の裁量でできるように致します。
ご売却だけであれば、「任意後見制度」という方法もございますが、
ご所有者様が老人ホームに入られた後もお金の管理等も行わなければなりません。
「家族信託」は広範囲にA様が委任をする行動を決める事が出来ます。
これが、「家族信託」の最大の利点です。
A様にはB様以外にもご親族がおります。
将来、相続が発生した際のご親族間のトラブル抑制に効果的です。
この私の提案に対して、B様は当初、
「そこまでする事はない」
「まだ、Aはたまに記憶がうる覚えの時はあるけど、ちゃんと話す事ができる」
という様な事を言われておりました。
私は、B様と戦いました….(汗)
諸々、リスクとメリットを、
何度もご説明させて頂き、
渋々?承知して頂きました。
その後、無事ご購入者が見つかり、
お取引が成立致しました。
B様が、A様がご自宅に残したアルバム等を諸々整理し、
A様へご売却が終わった旨をご報告に行きました。
B様はご報告前に、A様へ整理したアルバム等を見せると、
A様はB様へ、
「なんでこれを持って来たの?お家においておけば良いのに。」
とおっしゃられたそうです。
A様はご自宅をご売却している認識がなかったのです….
私は、後々このお話をB様よりお聞きし、
B様から御礼(お菓子です)を頂戴いたしました。
「あの時、家族信託をしておいてよかった」
とおっしゃっていただき、とても嬉しかったです。
あの時、B様と戦ってよかった!
これからもお客様の事を考えて、
「戦う!!不動産マン」として鋭意精進して参ります。
実は、このご売却には、
まだ、戦わなければならない事がございました(涙)
これについては、また次週ということで!
(つづく)
株式会社ティーズプランニング 小橋川(こばしかわ)