老朽化アパートの建替えプロジェクト始動!
掲載日:2023.06.17
弊社が管理しているアパートに築60年近くを迎える店舗併用アパートが丸ノ内線「東中野」にあり、ここ5~7年ほど老朽化により雨漏りや基礎部分の劣化などで問題を抱えており、都度補修に補修を重ねてごまかしておりましたが、近年あちらこちらで発生している自然災害の被害を見ていると他人事ではなく、家主さん及び主力銀行さん、担当税理士さんと「建替えプロジェクト」を組みスタートしました。
本プロジェクトは、
①老朽化しているとはいえ、「東中野」という好立地であり常に満室で収益も高かったこと。
②底地が「借地」であったこと。
③借地であるが故、融資の問題が絡むこと。
上記のことから決断に時間を要したのですが、事業用資産をうまく移動させる提案を行ったことで、主力銀行の協力を取り付け、建て替えを決断するに至りました。
雨漏りからくる基礎部分の弱体化や木部が腐りかけているなど、補修を繰り返してはいましたが、ご入居者様やテナントのお客様などの安全がいちばんです。プロジェクトの概要が固まった時の家主さんの決断も早くご協力をいただきました。
「土地工作物責任」という法律があります。
私が企画し大手ハウスメーカー数社で行ったセミナーで盛況を集めたものがあります。この「土地工作物責任」という法律を取り上げ、実際に震災で崩壊した際でも家主に責任がある。という判例を取り上げ、家主のやるべきことを提議するセミナー内容でしたが、本物件の問題と重なり、建物が解体されたときは真にホッとした次第でした。
さて現在解体が終了し基礎がほぼ完成。来週中判より建て方が始まります。
上にも一部掲げましたが、「借地」「融資」「立退き」などプロジェクトを進行させるためにはいくつかの高いハードルがありました。
同様の環境のアパートなどをお持ちで困っていらっしゃる方も多いことと思いますので、今後いくつかに分けてご紹介したいと思います。